劇団 スタジオライフのみなさん 舞台『トーマの心臓』×『訪問者』は2/27より上演!
2010年1月22日更新
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劇団 スタジオライフの岩ア大さん・松本慎也さん に聞きました。
【10の質問】
Q.『トーマの心臓』は少女漫画の名作ですが、今回の舞台で初めて興味を持つ方も多いと思います。物語やお二人が演じる役柄について、ご説明をいただけますか?
【岩ア】
ドイツのギムナジウム(高等中学校)が舞台のお話で、まだ愛を認識してない少年たちの心の葛藤だったり、友情だったり、そういうことを描いている作品です。その中で僕はオスカー・ライザーという、兄貴分的な存在のキャラクターをやらせていただきます。今回は『トーマの心臓』と『訪問者』の連鎖公演で、『訪問者』は少年オスカーと父親の心の旅を描いているんですけど、2000年に上演した時は僕が少年オスカー役だったんです。だから、今回はちょっと大人のオスカーをやらせてもらうという感じですね。
【松本】
僕はエーリク・フリューリンクという転校生役で出演します。ある事件が起き、そこに僕が転校してくることによって、いろんな物語が動き出します。エーリク自身はちょっと世間知らずで天真爛漫で、自分の気持ちにすごく正直で感情表現がストレートなんですけど、それによって周りの人の心を動かしたり、結果的に傷つけてしまったりするんです。そういう役なので、思いっきり全力で演じたいと思っています。
Q.『トーマの心臓』をはじめ、萩尾望都先生の作品はスタジオライフで何度か舞台化されていますが、お二人が感じる萩尾作品の魅力とは?
【松本】
僕は今まで『トーマの心臓』と『メッシュ』と『マージナル』に出ているんですけど、まずその世界観というか、物語の構築がすごいなと思いますね。演じてみて初めて感じたことなんですけど、漫画という二次元で表現されていることを、僕たち三次元の人間が台詞や動きに変えてみても、まったく違和感を感じないというか、すごく存在感があるんですよ。登場人物たちがリアルに生きていて、みんながいろんなことを考えて影響し合っていることを、演じる度に実感して驚かされます。
【岩ア】
萩尾先生の作品は独特の世界観を持っているんですよね。僕も今までに4本やらせてもらっているんですけど、圧倒的な存在感を感じます。ただ、すごく考えさせられることが多いので、稽古中や公演中だけでなく、私生活でもその気持ちを引きずっちゃうんですよ。終わってからも、なかなか作品から抜けられないというか。そのせいか自然と、舞台に挑む姿勢が引き締まっていきますね。
Q.舞台『トーマの心臓』の見どころを教えてください。
【岩ア】
登場人物たちの関係性とか、そういうものが絡み合った構築の面白さがありますね。それを二次元ではなく、あえて三次元で表現することが、今回の舞台化の醍醐味ではないかと思います。
【松本】
うちの劇団は「関係性や世界観を作る」ということに関しては、どこにも負けないと思うし、徹底していますからね。物語の内容はあまり詳しく言えませんが、僕は観に来てくださったお客さんに“トーマの大きな愛”というものを感じて、温かくなってほしいなと思っています。それは一度観たら、きっとわかっていただけると思います。
Q.今回、舞台と男子校カフェ『エーデルシュタイン』とのコラボイベントが開催中(期間:1/10〜1/31)ですが、こうした企画に関わられてみていかがですか?
【岩ア】
すごく面白いですよね。お店のメニューを見ていただくとわかると思うんですけど、『トーマの心臓』に出てきた食べ物のエピソードと同じメニューがあったりするんですよ。あとは店員さんたちの制服姿とかも、舞台で使っている衣裳なので楽しめると思います。
【松本】
僕は先日も舞台の宣伝でお邪魔したんですけど、まずこのインテリアとかが作品の雰囲気に合っているし、メニューのチョイスも素敵だと思います。「これは原作のあのシーンで食べていたパイだ」と思うだけで楽しくなるので、僕は『トーマの心臓』のいちファンとして、すごく嬉しいですね。いろいろと細かい所までこだわっているので、その雰囲気ごと味わっていただけるんじゃないかと思います。
Q.『エーデルシュタイン』もスタジオライフも“男性キャストのみ”でひとつの世界を創り上げているわけですが、舞台をやる上で「男性キャストのみだからこその良さ」を感じるのはどんな時ですか?
【岩ア】
ものすごく簡単に言うと、お互い何も隠さずに体当たりできるところ。自分はこうしようと決めたら、まずぶつかり合えるところです。それで噛み合えないこともありますけど、ぶつかることでさらに強くなれるし、逆に相手からもぶつかって来る。外部出演で女性と共演する時には、ちょっと遠慮してしまうこともあるんですけど(笑)。
【松本】
相手が男だと多少乱暴にぶつかり合っても壊れませんからね(笑)。ずっと一緒に過ごしているから、いつもどこかに「うちの劇団員は絶対に大丈夫だから」という気持ちがありますね。そういう男同士ならではの信頼関係が、いいところじゃないかなと。
Q.スタジオライフの舞台稽古は、いつもどのような雰囲気ですか?
【松本】
うちはホントに「先輩」「後輩」とか関係ないですね。演出家が演出してくれる以外にも、自分たちで作り込んだり、先輩に稽古を見てもらったりするんですけど、先輩たちは朝早くても夜遅くても稽古につきあってくれます。逆に外部の作品に出演した時には、あまりそういう機会がなくてビックリしましたね。
【岩ア】
外部の作品だと稽古時間も意外と短いしね。僕らは自分で自分を追いつめているところもあるんですよ。演出家はそこまで言ってないけど、自分たちがこれでいいのかとちょっとでも不安に思ったら、すぐに居残りしたり朝早く来たりして稽古しますし。ものすごく体育会系のノリですね(笑)。
【松本】
「ちょっとあのシーン、気になるんですけど見てもらえますか?」とか「これで1回試してみたいんだけど、どう?」っていう感じですね。お互いの演技についても、いろいろと意見を言いますよ。
【岩ア】
そこに関してはもう「先輩だから」「後輩だから」という感覚が無いですね。
Q.岩アさんから見た松本さん、松本さんから見た岩アさんはどんな人ですか?
【岩ア】
松本はものすごく頑固者なんですよ。だけど、一度理解をしたら強いというか。今まで同じ舞台で中身の濃い絡みをする機会が少なかったんですけど、最近は増えてきたので、その辺で驚かされることがいっぱいありますね。でも、彼の頑固な部分をわかっていれば「なるほどな」と思えるというか。ときどき「ちょっと落ち着け」って言いたくなりますけど(笑)。僕も強情なところがあるから、稽古中には結構ぶつかり合って、そういうディスカッションも楽しいですね。お互いにいじり合っているような、冒険し合っているようなところもあるんですけど(笑)。
【松本】
大さんは、たぶんお客さんが思っているイメージまんまの人です。大さんのブログを見たことがある方は知っていると思うんですけど、自由なところもホントにそのまま。ちょっと意外なところを言うと、すごく面倒見がいいです。お芝居で共演する前から、プライベートで遊ぶ方が多かったんですよ。大さんの家に劇団員のみんなで集まって鍋をしたり、朝まで遊んだり飲んだりしていて、誰かが「お腹がすいた」と言ったら、さっと炒飯とか作ってくれるんです。そういう面倒見の良さは、意外と知られていないんじゃないかと思いますね。でも、悪いところもいっぱい知っています。お互いに(笑)。
Q. お二人ともスタジオライフ公演以外にも幅広くご活躍されていますが、役者として今後どんな作品に取り組んでみたいですか?
【岩ア】
まずは、なんでもやれる人になりたいというのはありますね。どんな役でもバラエティ豊かな感じで。求められていることや今やるべきことは常に流動的だから、自分から「これをやりたい」と言うのではなく、いただいた役に対してどこまで掘り下げられるのか、自分がその人物とどこまで関わって“媒体”となれるのか…っていうことを、よく考えますね。
【松本】
僕はスタジオライフの公演だと真面目な役とか素直な役が多いので。悪い役とかやってみたいですね。ちょっと根性が曲がった役とか(笑)。でも、役者としてはホントにもっと柔軟に、舞台上で生きられるようになれたらいいなと思っています。今はいろいろとやってみたいです。
Q.2010年の抱負をお聞かせください。
【岩ア】
去年はいろいろなお仕事をさせていただいて、初めてのことが結構あったんですけど、今年もさらに新しいことに挑戦していきたいですね。あと、年始早々コンタクトを入れたまま寝てしまって、一瞬目が見えなくなってしまったんですよ。だから、今年はちょっと健康面に気をつけて…(笑)。
【松本】
そうですよ、健康は大事です!
【岩ア】
健康でなければお芝居もできませんからね。まずは健康第一で、それプラス、何か新しいことを自分から発信していきたいなと思います。
【松本】
僕は今、目の前にあるお芝居を全力で楽しんでやることですね。あと『雪月花』という同期とのユニットでCDを出しているんですけど、もう1枚CDを出してライブをやりたいなと思っています。去年は3本も外部で客演させてもらって、いろんな人と知り合えたんですけど、そういう人たちとも何か面白いことをやっていけたらいいですね。あと、プライベートでは、そろそろ地デジ化したいです…(笑)。
Q.がる★パラ!をご覧のみなさまへ、メッセージをお願いします。
【岩ア】
男性だけの集団でお届けする舞台というのは、あるようでないような感じだと思うんですよ。でも、演出家が女性なので、おそらく女性が観たらハッとするような仕草とか芝居があると思います。もちろん演じている心ありきですけど、そういうちょっとした部分も今回の舞台では見逃せないところじゃないかと思いますね。ぜひ、観に来ていただきたいです。
【松本】
スタジオライフの舞台は、まずビジュアルが美しいです。今回の舞台でも、萩尾先生の世界が飛び出したかのような美しい美術や、役者の立ち居振る舞いを純粋に「キレイだな」と楽しんでもらいたいですね。『トーマの心臓』は少年たちだけの世界で、僕らにも経験がない物語なのに、なぜか共感できる。それは「人は独りじゃ生きていけない」という誰もが共感するテーマを描いているからだと思うんです。こういう作品をストレートプレイで真剣に見せている舞台は珍しいと思うので、絶対に楽しんでもらえると思います。


| name | 岩ア大 |
| Birthday | 7.2 |
| Birthplace | 東京都 |
| blood | AB型 |
| work | |
| [舞台] | |
| ’08 | 『マージナル』 |
| ’06 | 『忍者イリュージョン -NARUTO-ナルト』 |
| ’03 | 『人間風車』 |
| 『トーマの心臓』 | |
| [映画] | |
| ’06 | 『The Other Life』 |
| name | 松本慎也 |
| Birthday | 3.10 |
| Birthplace | 愛媛県 |
| blood | AB型 |
| work | |
| [舞台] | |
| ’09 | 『困ったメン 〜絶望のジングルベルMIX〜』 |
| 『フルーツバスケット』 | |
| ’08 | 『カリフォルニア物語』 |
| 『マージナル』 | |
| [TV] | |
| ’08 | 『サラリーマンNEO』 |
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