Q2)
他の皆様が演じられていた役で、気になった人物はいましたか?
A2)
菅沼氏:
どの方もみんなすごい人生を歩んできた方たちなのですが、やっぱりそのきっかけを作ったということで僕は聞多ですね。彼が「まず日本のやるべきことは、外国の文化や技術に学ぶこと」ということに気付かなければ、5人はイギリスに行かなかったんだろうなと思うので、そこに気付けた彼というのは、凄いなと思いました。
浪川氏:
正直僕も、全員のことを詳しくは知らなかったんですけども、実際にみんなの声を聞いて芝居をさせてもらってる中でどの役もみんな個性豊かなので面白いなぁと感じましたね。まぁ気になったといえば。エミリーですね。
(一同):あれーーー(笑)。そっちなの。
浪川氏:
エミリーの手話をどうドラマにするのかなっと、ものすごく気になってたところではありますのでぜひチェックしてみてください(笑) 折笠さん、凄いなって思いました!!
森田氏:
それぞれ、時代の奔流に呑まれながらも一生懸命生きている姿に感銘を受けましたが、その中でも気になったのは、今回は名前だけの登場でしたが「毛利敬親」ですね。お殿様(毛利氏)自らが、人が国外に出ることは『国禁』であるが、物が出るぶんには問題なかろうというその考え方が素晴らしいなと! 今の日本では到底考えられないと思います。国のトップが、国の決まりを破ってまでも、若者たちの気持ちをちゃんと汲んで国外に出してあげるその勇気に、非常に感銘を受けました。
石田氏:
でも渋ちん(物や金を出し惜しみする人)だよねぇ。
(一同)爆笑
菅沼氏:
国のトップは大変なんですよ!
森田氏:
今日び「渋ちん」ってあんまり聞きませんけどね(笑)。
関氏:
僕は佐久間象山先生が映画の中で、すごい太った女の人を抱いていたのを見て、すげーなーと思いました。
(一同)そこかよ!
関氏:
僕の中の佐久間象山像がガラっと変わりました! またあの女の人が恥らってでてくる可愛い姿がなんとも……。
(一同)そうそう! 声も可愛かった。
関氏:
まあ、今回CDでは描かれていなかったシーンが原作の映画では色々とありましてなんというか、長州ファイブの『夜の顔』の部分が省かれていたのが残念です。機会があれば、夜の長州ファイブも発売してもらいたいと思います。
石田氏:
話を元に戻しますと……このドラマCDの中に登場してきた人物は、それぞれそ自分達の役割というのをちゃんと持って、目標に向かってつっぱしって行く人たちではありましたけど、あえて言うなら、前にも名前があがりましたが、聞多みたいな人ですかね。直情型というか、考えるよりも先に行動に出てしまうような人がいてくれると、こうやって物事が動いてゆくんだなとよくわかって、それはこの時代の大きな原動力の一つだっただろうと感じました。
浪川氏:
その聞多役が……(笑)。夜の長州ファイブをぜひやりたいと……このギャップがまた……。
(一同)爆笑
Q3)
今回の台本には、方言が多くありましたがいかがでしたか? 皆様(ご家族様)のご出身地に方言はありますか?
A3)
菅沼氏:
うちは両親とも東京なので、やっぱり今回は苦労しました。でも原作のDVDを資料でいただいてたりしたので、それを元に演技しました。台詞が原作の映画とあまり変わってなかったので、それがすごく助かったというか支えになりまして、気になったらそこのシーンを見て、あぁこういう喋りだったか! と確認しながら練習できたので、よかったです。
浪川氏:
僕も周りの人は方言を喋る方が非常に少ないし、自分も東京出身で九州にも行ったことがないので、空気感もわからない状態だったんで、正直方言に関しては悩みましたね。皆さんどうするんだろうと思ってたんですが、自分の場合は『開き直り』です(笑)。やるしかない! というところで、思い切ってやりました。違ったら直したらいいやと、悩まないでやろうと思ってました。やってみたら、意外と楽しかったですね、長州弁。あとは「夜の長州ファイブ」がどういうエロトークになるのかが、気になるところではあります。
(一同)笑い
関氏:
どねーせた? どねーせた?(台詞にあった長州弁)
(一同)爆笑
森田氏:
僕も江戸っ子で、一族みな東京です。なので方言というと江戸弁、つまり「べらんめえ」なんです。ですが、幕末に関係する映画や芝居などを良く見ていたので、長州弁のニュアンスを大掴みにやらせて頂きました。今まで幕末物で方言を使う役がなかったので、非常に楽しくやらせて頂きました! 収録中だんだんと夜が深くなるにつれ、みんなが少しずつ壊れてきて「どねーせた、どねーせた」と流行っていたのが印象的でした(笑) たぶん一週間くらいは使えるんじゃないでしょうか。
(一同)笑い
関氏:
僕も方言は全然ないし、周りにもおりません。はい。
(一同)笑い
関氏:
あ、収録は楽しかったです。なんていうか雰囲気が、そういう口調だけで助けられますよね。いわゆるファンタジーに近いじゃないですか、時代劇ですから。だからそういう口調の台詞にずいぶん演技も助けられたところもあるかなぁと。よくも悪くも諸刃の剣でしたね。
石田氏:
僕の田舎は愛知県なので、一応訛りはあるんですが、方言って地域によって全然違うのでそれが役に立つとかいうのは全くなくて、今回ドラマの中で使われていた長州弁というのは僕個人はあまり馴染みがない中での演技だったので、拾えるものは原作の映画から耳にいれましたけどそれでは足りないものも一杯あって、あとは雰囲気で、なんとか誤魔化せたかなという感じですね(笑)。
Q4)
作品のオススメポイント(聞き所)と、ファンの皆様へのメッセージをお願いします。
A4)
菅沼氏:
やっぱり長州弁と、それに英語もビックリするくらい皆さん素晴らしかったので、そこは聞いてほしいですね。もちろんそれだけじゃないですけど、そこが他の作品との違いかではないでしょうか。あと楽しく歴史が勉強できるんじゃないかと思います。幕末の時代をエンターテイメントとして聞けてしかも勉強になるという、とてもいい作品だなと思いました。
浪川氏:
長州弁の発音については、正しい、正しくないというところはあるかもしれませんが、内容としてはどこに出しても恥ずかしくないというものになってます。上下巻でボリュームも聞き応えもありますけど、なんといってもこの長州ファイブを演じた5人が髭ぼーぼーですよ(笑)。 もうボロボロですよ。みんなで今、明日のジョーみたいになってますよ(笑)。
(一同)みんなで真っ白みたいな。
浪川氏:
それくらい、みんなでエネルギーを詰めた作品になってると思いますので、ぜひ一度聞いていただければ嬉しいと思います。宜しくお願いします。
森田氏:
一番のお奨めポイントは、この話が史実に基づいたものであるということだと思います。あの時代、まったくの鎖国状態の中から全然知らない国へいきなり行って、色んなことを学ばないといけない。学ぶことは数多ある状況の中で、たった5人の人間が色んな勉強をしてくるわけです。全て勉強できたわけではないんですが、「国のために」色んなことを精力的に吸収してきた、そういう人間が自分達の先祖にいるんだということをこのドラマCDを通して聞いて頂き、日本にはあまりありませんが、愛国の気持ち、憂国の気持ちを今一度思い返して頂ければと思っています。
関氏:
そうですねぇ……。「みんなの大好きなあの長州ファイブが!」(声高らかに)
(一同)笑い
関氏:
ついについに! ドラマCDになりました! あの庸三が、弥吉が、そして謹助が!! 俊介も夜のロンドンで活躍してます。
(一同)爆笑
菅沼氏:
それが言いたかっただけですね(笑)。
関氏:
はい。ある場面で、俊介が女性を抱いて戻ってくるシーンがあるんですが、聞いていただいてそれがどこの場面なのか探っていただけると(笑)。とてもエラそーなことを言ってるんですが、お前はその前何してたんじゃ!というか。と、人間色んな部分があって一面だけじゃないと、ダメなところもあればいいところもあるとそういうところを感じてもらえると(笑)。原作の映画と両方併せて見ていただくと、より深くわかると思います。
石田氏:
関君の発言を受けますと、ドラマになったきれいなところだけではない、本当の人間の生活というところに真実が見えてくることがあるんだよという、そういうことでしょうか。
(一同)さすがだーーー!!!(と感嘆)
石田氏:
ほんとにこの5人が、5人以外には何にも頼るものがないところに自ら飛び込んでいき、そして我が為ではなく、国のためにというところで、さまざまな技術や知識を習得してくるというそれだけのことが、こんなにドラマチックなことなのかということが、聞いていただけるとわかると思います。そしてそれが例えば今、鉄道が全国に敷設されていたりと、もしかしたらこの5人がいなくともいつかはそうなっていたかもしれませんが、日本が鎖国を解いたところから、明治へと移り変わる中の短い間に西欧列強と肩を並べるくらい頑張って駆け上がってこれたのは、この5人の功績だったところが大きいんじゃないでしょうか。そういうところを感じることができると思いますので、ぜひ長州ファイブを聞いていただけたらと思います。僕のようにこの5人の存在を知らなかった人には、改めて感じてもらえればいいなと思います。
(一同)素晴らしい!! と拍手喝さい。
菅沼氏:
よかったぁ。夜の長州ファイブのまま終わるのかと(笑)。
関氏:
あはは(笑)。
浪川氏:
ネオンが見えてたもん(笑)。
森田氏:
見えてたね(笑)。
(一同)石田さんが最後でよかった! とうなずきインタビュー終了。
■エミリー役・折笠冨美子さんにお話をお伺いしました。
Q1)
それぞれ演じられた役の第一印象はいかがでしたか?
また、実際に演じてみた感想はいかがですか?
A1)
凛としていてとても純粋な女の子という印象を受けました。音のない世界に生きていますが、感受性が豊かで鋭いので、その点に気をつけて演じました。
Q2)
他の皆様が演じられていた役で、気になった人物はいましたか?
A2)
やっぱり長州ファイブの皆さんは気になる人物ですね。それぞれの熱い思い、侍魂、カッコイイです!
Q3)
手話を使う役柄でしたが、演じられて難しかったところなどありましたか? 折笠さん自身も手話を勉強されているそうですが。
A3)
私が今勉強しているのは、日本の文化に基づいた日本手話なので、国際手話とはまた違ったものなんです。今回の役柄は英語を通しての手話をさらに音で表し、心の声とともに表現するというように、いくつも関門があったので難しかったです。ろう者の方たちと手話を通じてお話すると、「伝えよう」というエネルギーのようなものを強く感じられるので、その時の自分が受けた印象を聞いてくださる皆さんにも伝えられたらと思いました。
Q4)
作品のオススメポイント(聞き所)と、ファンの皆様へのメッセージを お願いします。
A4)
今も昔も、新しいことに挑戦しようという人々は、命がけの情熱で動くものなんだなっていうことに改めて感動しました。私個人としては、エミリーが庸三さんに出会えて、海を越え、言葉を超えた命の温かさが伝わってよかったなぁと思います。健常の方も障害を持った方も関係なく、人として懸命に生きている姿は美しいと思いました。このCDを通して、そういったところを感じていただけると嬉しいです。