- 寒い季節ですねえ
- 砂漠の国に迷い込み
- 借金のカタに…?
- オイルマネーの力!?
- さびしい王子
- アラブの魅力
〜寒い季節ですねえ〜
寒い日が続いていますね。こんな時は暑い国の物語で、
心を温かくしたいものです。
暑い国といえば砂漠。砂漠といえば…アラブに決まってます!
今回はアラブもので、身も心もホットになりたいと思います!
〜砂漠の国に迷い込み〜
まずは、 日輪早夜先生の『砂の上の恋人たち』を
見てみましょう。
金髪・青い目のヨハンは、宝探しのために旅をしていましたが、
砂漠の国で一文無しになってしまいます。
そんなヨハンを救ったのは、族長の息子・アサドでした。
ヨハンの金髪と かわいさにひかれたアサドは、
ヨハンに側仕えを命じます。
そんな時、ヨハンは大臣から、
アサドに対立する一派を調べるように命じられます。
ところがそれは、アサドを暗殺するための罠。
ヨハンは人質になってしまいます。
金髪かわい子ちゃんピンチ!
ですが、そこはアラブ。ちゃんと助けに来てくれますよ。
権力を使って、軍隊まで動かしますよ!そしてヨハンきゅんは、
身も心もアサド様のものになるわけです。
危ないところを助けられて、しかも甲斐性もあって…
こりゃ 落ちるのも当然ですわ!
↑ヨハンきゅん、情熱的に抱きとめられます!
©日輪早夜/角川書店
〜借金のカタに…?〜
アラブといえばお金持ち。お金持ちに買われてアラブ行き…というのは、
まさに黄金パターンですね。
麻薬子(あさ・くすこ) 先生の『蜜月砂漠』が、そんな作品です。
大学生の晶は、夜の街でアラブの王子・ラシードと出会います。
ヤクザにからまれたところをカネの力で助けてもらいますが、
そのカネをカラダで返せと迫られます。
あわれ晶は、ラシードの国に連れて行かれ、
ラシードに仕えることになります。
反発する晶ですが、ラシードに助けてもらったり、一緒に暮らす時間が
長くなるにつれて、ラシードと離れたくないと思うようになります。
晶は超やんちゃで、口よりも先に手が出るタイプ。
日本なら間違いなく「攻」ですね。
↑晶はそうとうヤンチャです。それが…
ところがアラブ男の強引さと、それを可能にする財力に、
だんだんオチていき、 「受」として目覚めていきます。
↑お姫様だっこですよー!!
©麻薬子/心交社
「攻」を「受」に変えてしまう…
こ、 これがアラブの力なのか!?
〜オイルマネーの力!?〜
中には、ありえないほどお金持ち、というアラブの王子もいますよ。
櫻井しゅしゅしゅ先生の『砂漠の王子様』が
いい例ですね。
アラブの国の王子・ザイークは、政略結婚するのが嫌で
砂漠に飛び出しますが、行き倒れてしまいます。
それを救ったのは、大学のゼミで砂漠を訪れていたハルトでした。
真の愛を見つけたと思ったザイークは、
ハルトに 100億円分(!)のプレゼントをして、
強引にハルトに迫ります。
↑王子…強引すぎます!
意外な展開に混乱したハルトは、無我夢中で逃げ出し、
なんとか帰国します。ですが、頭に浮かぶのはザイークのこと。
そんな時、 首都高速を象が歩いているという
ニュースが入ります。
象に乗っていたのは、そう、ザイーク王子。
シルクロードを通って、2か月かけて、日本にやってきたのです!
↑意外と早かったって…そういう問題じゃなくて!
©櫻井しゅしゅしゅ/竹書房
さすがはお金持ち、
考えることもやることもぶっ飛んでます。
ハルトが住んでいたボロアパートを、
一晩で豪華な宮殿に改造したりしますよ。
ありえないなんてツッコミはヤボヤボ!
ザイークはそうやってハルトの心を金で動かそうとするのですが、
ハルトはザイークを、 金が大切じゃないんだ、と殴ります。
それはハルトが、 ザイークのことを大切に思うように
なっていたためなんです。きゃー! ロマンチックー!
お馬鹿な…いや、 ちょっと大げさな展開が、
見事にロマンチックになっていく…
さすがはしゅしゅしゅ先生、 爆発的に面白いです!
〜さびしい王子〜
このようにアラブといえば、金と権力というパターンが多いわけですが、
中にはちょっと違った作品もあります。
山中ヒコ先生の『王子と小鳥』を見てみましょう。
大きな借金を作った圭一は、アラブの国に売られてしまいます。
強欲な第一王子にドレイとして買われそうになりますが、
それを救ったのは第二王子のハーリドでした。
逃げ出そうとする圭一ですが、ハーリドのたくましさと美貌、
そして優しさに、次第に心がゆれていきます。
ですがそんな中、第一王子が、圭一を差し出すように命じます。
↑ハーリド(右)と圭一(左)。どこかさびしそうなまなざしです
ハーリドは王子なので偉いはずなんですが、
この国では 弟は兄に絶対服従しなくてはいけません。
圭一は小鳥のように自由がないんですが、
実はハーリドも、しきたりにとらわれて、自由がないんです。
ですからハーリドは圭一のつらさがわかりますし、
圭一もハーリドの抱える苦しみを理解できるんですね。
そして圭一は、ハーリドに 「だいてくれよ」とせがみます。
↑せつない、せつないシーンです!
©山中ヒコ/芳文社 CitaCita
アラブの王子様もやっぱり人間。
物やお金は豊かでも、心まで豊かとは限りません。
その空っぽを満たすのは…愛。
愛の大切さがわかる、じんとくる作品なんです。
〜アラブの魅力〜
アラブの魅力って、権力と財力を持っていて、
身も心も情熱的に奪ってくれるところですよね。
日本社会では、男も女も働いて、稼いで、生活していかなければ
なりません。
ですがアラブの偉い人に愛されたら?
働いたり、めんどくさい思いをしなくてもいいんです。
ただ、ロマンチックな愛があれば、すべてオッケー
なんです!
アラブの王子様ー! 私をさらってくださいー!
子持ちのオヤジですけどー!
そんな時に奥さんの人は言います。
「 ジャンルが終わりかけの時に、
アラブものが流行るんだよねー。キャプテンなんとかの時も、
セイントなんとかの時もそうだったんだよねー」
ゆ、 夢を壊すようなこと言うなー!
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